「あそこに違いない。」
薄緑色の家にたどり着きますと、あの子の鳴き声がしています。
踊り場に老人がかがんでいます。
あの子が座っています。
パンがひとかけら置かれていました。
老人が「よし」と言うと、お座りしていたあの子が背筋をグンと伸ばし
パクリと食べるではありませんか。
「おりこうさんだね」老人はパンをちぎって、
「お、あ、ず、け」と言いました。
あの子はあの子でちょこんとお座りをして待っているのです。
「あそこに違いない。」
薄緑色の家にたどり着きますと、あの子の鳴き声がしています。
踊り場に老人がかがんでいます。
あの子が座っています。
パンがひとかけら置かれていました。
老人が「よし」と言うと、お座りしていたあの子が背筋をグンと伸ばし
パクリと食べるではありませんか。
「おりこうさんだね」老人はパンをちぎって、
「お、あ、ず、け」と言いました。
あの子はあの子でちょこんとお座りをして待っているのです。