半島の猫26話

半島の猫26話

絵本半島の猫26話より〜

老人は不思議な現象を目の当たりにして、

これはもう、自分の脆弱な知力が試されているに違いないと

思いました。

久々にわくわくする衝動を抑えておりました。

かあさん猫は、身を縮めてじっと見ていました。

老人は、猫が一匹隠れていることに気がついていました。

子猫が、ミルクをきれいに舐めたのを見届けてから、

「きょうはこれまで。」

と言いますと、子猫はぴょんと飛び降りて、床下に姿を消しました。

草むらに目をやりますと、猫の姿も消えていました。

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