森の喫茶店には、おばちゃんが愛読している雑誌が置いてある。
おねいさんはまず水と重たい雑誌を運んでくれる。
4.5月号は、奈良の仏像が特集。
東大寺戒壇院の四天王広目天仏教が生まれる前バラモン教の神様だった。
のち仏様を守護する神になった。
四天王は帝釈天が住む須弥山の中腹で四方を警固する。
東方を持国天 南方を増長天 北方を多聞天 西方を広目天
それぞれ鎧を纏い武器を手にし、邪鬼を踏んずけて立つでも、
広目天は武器の代わりに、右手に筆、左手に巻物を持つ
眉をひそめ 目を開き 遠方を窺う
びるばくしゃ(広目天) まゆねよせたるまなざしをまなこにみつつ
あきののをゆく
会津八一
「知将、情報の神様やね。ひばりも半島の広目天になりなさい。」
おばちゃんは言うけど、広目天の下の邪鬼、こころなしかおっちゃ
んに似てる気がする