おばちゃんが読み聞かせをしてくれる。
新見南吉のごんぎつね。
ごんは、ひとりぼっちの小ぎつねで、しだのいっぱいしげった森の中に
穴をほって住んでいました。そして、夜でも昼でも、あたりの村へ出て
いって、いたずらばかりしました。
ごんとおいら おんなじやな。
ごんはぬすんだり、火をつけたりした。
おいらは台所に入ったり、おいなりさんぬすんだり、あみ戸によじの
ぼったりした。
鉄砲でうたれたごんが幸せそうで、おいら涙こぼれるわ。
「ごん、お前だったたのか。」いうとこなんか
おっちゃんにだかれているみたい。
おばちゃんは、本読みしながら頭をなぜてくれている。