半島の猫 第十四話

半島の猫 第十四話

絵本半島の猫14話より〜

その晩のこと。

「えっ、おまえ、人間を見に行ったって?あれほどだめだって、、、かあちゃん息が止まりそうだよ。」

ひばりは一生懸命見てきたことを話しました。

「おいら、はらぺこでさあ。裏で待ってたら、おいしそうなにおいのものを空にほおりなげるんだ。おいら思わずとびついたさ。それが、ふわふわしててかあちゃんのお乳のにおいがするんだよ。おいらもっと、もっとって目いっぱいの声でさあ。」

「そしたら、今度は階段の踊り場にそっとおくんだよ。」

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