絵本半島の猫16話

絵本半島の猫16話

絵本半島の猫16話より〜

「まあ、なんて恐ろしいことをするんだね。この子は。」

「おいら、ちっともこわかなかったよ。狸やフクロウより、

ずっとずっとこわきゃなかったよ。」

虫の音がとまり、あたりはしーんとしました。

子猫はもう眠りに落ちかけています。

かあさん猫は、子猫たちを寝付かせながら、

「ほんとうに人間はこわくなかったの?」

と、つぶやきました。

森はしんしんとふけていきます。

 

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